週刊・なんちゃって僕のLife Fact

「なんちゃって僕のライフハック」の続編です。編入生物系学生がお送りします。

大学卒業そして東大院進学

久しぶりにはてブロを開いて、過去の記事の文体の気持ち悪さに目を覆いたくなった。

更新を止めていた間になんやかんやありまして、今年の春から東京大学大学院の学生になりました。ぶっちゃけ東大生成分なんて小指の爪先よりもないから、偉くないです。

 

このなんやかんやについて簡単に触れておく。

遡ること1年前、大学の研究室配属が決まった学部3年の冬。なんとなく研究テーマについて調べていたところ、後の配属先となる産総研のとある研究室のHPに辿り着く。

 

スキルアップのためにインターンの受け入れをお願いしようと訪問したところ、ボスから「じゃあ大学院はうちの研究室に来る?」と誘われる。

僕、真に受けて、ノリで「じゃあ行きますわー!」と二つ返事してしまう。渡された昨年度の募集要項には東京大学大学院の文字。思考停止状態のまま焼肉店に入り、「どうやら大変なことを宣言してしまったようだ」と気づき、ハラミを食べる。腹を括って大学院入試=院試対策について情報収集する。

 

学部4年の春

本格的に研究室活動が盛んになる。編入学故の嫌がらせのような別キャンパスでの授業のための移動、同級生や先輩方とのモチベーションギャップにうんざりし、メンタルが削れる。

 

学部4年の夏

院試本番。なんかよくわからないけど合格してしまう。筆記試験の直後は燃え尽きて頭が働かず、逆方向の電車に2回連続で乗り、結果的に乗った駅で下りるクリティカルをしでかす。

院試は筆記試験(一次)と面接試験(二次)の全2日、筆記試験の合格者のみが面接試験に進む。

 

間が1日しかなく、筆記の翌日昼には合否が判明する。筆記の合格が分かったらディズニーシーで豪遊すると決めていたので、自分の番号を見つけた瞬間、キメ顔で「お昼は外で食べます」と宣言。冷房の効いた学生の居室から炎天下へ飛び出して、原付でディズニーストアへ向かう。夏5パスポートを購入して何事もなかったかのように大学へ戻った。

翌日の面接を終わらせると、キャンパスのトイレでスーツを脱ぎ、空っぽの頭と体に夢と魔法を詰め込んだ。

 

ちなみに筆記試験の1週間前は卒業研究の中間報告会で、面接試験の翌日は期末試験が控えていた。

 

学部4年秋

進学先の配属研究室と連絡を取り、インターンという形でサンプリングや実験をさせてもらう。この時に採取した微生物の新種提案が初論文となる。

 

今年の春(今に至る)

大学を卒業し、無事院生となった。

 

外部から大学院進学を決めた理由は、

学科の改組による方針転換によって所属していた微生物学系のラボの肩身が狭くなること、漠然とした先行き不安、研究室体制への不満、周りの人達の専門知識の欠如、視野の狭いnerd君を持て囃す風潮(nerdが嫌いなわけではない)etc.…

どれも一番の理由ではないが、総合すると、今後の大学院生活が自分のキャリアやスキル向上にとって何の役にも立たないことへの危機感、というのがしっくり来るような気がする。

 

更新を止めてしまってから、ブログのモチベーションもかなり変わってしまった。面白い記事を書いて広告収入を得るよりも、今は共有できない気持ちの掃溜を作りたいだけである。

常に、何者かになりたいという革新的な衝動と、自分の体験は自分だけのものだから誰かに膾炙させたくないという保守的な衝動に揺れ動いている気がする。だから今は後者寄りだけど、今後は、わからない。

 

今日はこの辺で。しばらくは新型コロナウイルス関連の東京大学の対応を中の人の所感という形で書き残してみたりするんじゃないかな。

 

それではまた。数年後にまた記事を更新して、今の大学院生活、研究所生活についてボロクソに書いていることを祈って。